シーリング工事と防水工事の違い

シーリング工事と防水工事は、どちらも建物の水や風の侵入を防止するための工事ですが、異なる目的や施工方法があります。


シーリング工事は、建物の内外の接合部や隙間にシーリング材を用いて、風や水の浸入を防ぎ、また空気や音の漏れを防止する工事です。シーリング材には、シリコン、ポリウレタン、アクリルなどの種類があり、材料の特性によって適切な部位に使用されます。施工方法は、専用のノズルでシーリング材を塗布し、均等に仕上げることが一般的です。


一方、防水工事は、建物の屋根や壁、床など、水が浸入しやすい箇所に防水材を使用して、雨水や地下水の浸入を防止する工事です。防水材には、アスファルト、ウレタン、シート状の防水材などがあり、施工方法も材料によって異なります。例えば、ウレタン防水は塗膜防水の一種で、専用の塗料をスプレーまたはローラーで塗布することで施工されます。一方、シート状の防水材は、接着剤を使用して基材に貼り付ける方法が一般的です。


つまり、シーリング工事は建物の隙間や接合部に対して施工され、空気や水の漏れを防ぐための工事です。一方、防水工事は、建物の水が浸入しやすい箇所に対して施工され、雨水や地下水の侵入を防ぐための工事です。どちらの工事も建物の耐久性や快適性に欠かせない重要な工事であり、専門家による正確な施工が求められます。