ウレタン防水とは?

ウレタン防水とは?


ウレタン防水とは、建築物や構造物の屋根、壁、地下室などに使用される防水材の一種で、ポリウレタン樹脂をベースにした液状の塗膜を使用した防水工法です。

ウレタン樹脂は化学的に強く、物理的にも耐久性があり、丈夫で、非常に優れた素材です。

ウレタン防水は、このウレタン樹脂の特性を活かして、建物や構造物への水の浸入を防ぐために開発されました。


ウレタン防水の特徴のひとつは、防水層を継ぎ目なく形成できることです。

通常、防水層を形成するためには、多数の防水材の接着剤を使って層を重ねる必要がありますが、ウレタン防水では、液状の塗料を塗ることで継ぎ目のない防水層を形成することができます。

そのため、防水層に穴が開いたり、接着部分が剥がれたりする心配がなく、より確実に防水効果を発揮することができます。


ウレタン防水は、一般的に液状の塗料をローラーやスプレーで塗布し、屋根や壁の表面に均一に塗り広げることで施工します。

施工では、まず建物表面の洗浄とコーキングを行い、シーラーを形成します。

その後、液状のウレタン防水塗料を2~3回塗布し、十分な防水層を形成します。

施工中は天候や湿度などの条件に注意する必要があり、適切な工程管理が必要です。


また、ウレタン防水材には、耐紫外線タイプ、耐水タイプ、耐薬品性タイプがあり、用途に応じて選択することができます。

特に屋外で使用する場合は、UVカットタイプを選択することが重要です。

耐久性が高く、メンテナンスも比較的容易なため、長期的なコストパフォーマンスが高いとされています。